自分で決める送られ方
桜が綺麗な季節になりました。
皆さん、お花見には行かれましたか?
私は残念ながら今年はまだです。
なんやかやと仕事に追われる日々で・・・。
ですが、車を運転中に窓から見える桜の花に、心癒されております。
桜の花って、どうしてあんなに美しいんでしょうね。
どんなに荒んだ心も、一瞬で清らかにしてしまうような
不思議なパワーがあるように感じます。
私の母は9年前に亡くなりましたが、その母も
桜の花が大好きでした。
春になると、近所の緑地公園へお花見に行くのを
何よりも楽しみにしていました。
母は口癖のように 「お母さん、桜が満開の季節に亡くなりたいわ。」と言っておりました。
残念ながら、その願いは叶えられず、残暑厳しい9月の初旬に旅立ちましたが・・・。
それでも、せめて母の願い通りにと、桜の綺麗な季節に納骨をしました。
人間一度は、「こんな風に亡くなりたい。」とか「亡くなったらこんな風に送って欲しい。」とか
考えたことがあると思います。
有名なとこで「畳の上で死にたい。」とか
役者さんなら、「舞台の上で死ねたら本望。」とか。
とはいえ自分がどんな場所でどんな形で亡くなるなんて、誰にもわかりません。
ですが亡くなり方は決められなくても、送られ方は自分で決めることはできます。
最近多い、家族だけで静かに見送って欲しい。という方もそうですね。
お葬式はしなくていい、お骨は海に散骨して欲しいという方や
大好きな歌手の歌で送り出して欲しいという方。
生前、家族の皆さまにどんなお葬式をして欲しいか、伝えておくのは大切なことだと思います。
私の母は、さすが葬儀社の社長夫人(当時)だけあって
「遺影はこの写真でね。」
「祭壇の花は、菊と百合は使わんといてね。」
などと、細かく指示しておりました。
その時は 「縁起でもない。」などと思っていても
いざ、送り出す時には、「教えてくれていて良かった。」と思ったものです。
今は、エンディングノートというのも有名になりましたが
メモ書きや、普段の会話でちょこっと話しておくのもいいかも知れません。
きっとそれが、残されたご家族の為にもなるはずです。